hitolay

アラカルトブログ

シン・エヴァンゲリオン劇場版感想

ネタバレあり

シンエヴァ最高でした

 

ゲンドウオリジン

映画を見る直前に、ゲンドウが主役になってて欲しい、beautiful worldはゲンドウの曲だと言ってたんだが、あながちシンエヴァンゲリオンはゲンドウのbeautiful Worldが描かれていてとても嬉しかった、TV版ではないゲンドウオリジンが描かれている。TV、旧、新、合わせてもシンのラスト、TV版最終回を想起させる描き方はかなり好きでそこにゲンドウがしっかり描かれたのは感無量だった。そしてエンドロールでbeautiful Worldが流れた時

もしも願いひとつだけ叶うなら君のそばで眠らせて

これは今回のシンでぐっと響いて届いたし大事だから2回分届いた(この歌詞だけ2回流れるアレンジになってる)

 

庵野さんはビジュアルオタクか

今回のエヴァもかっこいいにつきる。めちゃくちゃかっこいい。特撮シーンが存分に味わえる。声優さん達のインタビューを読んでふと、思った。シンゴジラでは俳優に早口でセリフを言わせてそれがテンポを作っていってたけど、役者の演技力ってあまり発揮されなくてむしろ石原さとみのイーオンで鍛えたあの英語力が映えるほど、演技力についてはそんなに重要じゃなかったように思えた。ただエヴァに関してはあなたがこの役でいてくれてありがとう、14歳のままでいてくれてありがとうと言う庵野さん。リドリースコットと黒澤明のようにいかにかっこいいかを超えた時に伝えられる力のところをアニメに関しては深く考えてるのかな、それも含めてかっこいいを極めた結果なのかな。

 

式波版アスカついて

今回アスカはレイと同じように用意されていたものだという話があり、アスカのオリジナルが見えるのだが、レイが人との関わりを知って命令以外の様々な感情を知ったように式波もケンスケに対して特別な感情を抱くわけで、レイがシンジに好意が向くように作れるとしたらなぜ式波にはそれが不要だったのか、また人間が作ったものが人間を超えていく ブレードランナーとかSFでよく議論される要素を描きたかったのか、でもそれをただ1つの要素の割合で描いているのが新鮮かつ当たり前のように描かれてて恐怖があった。

 

ミサトさんが好き

これは純粋にエヴァを楽しんだ証拠だなと思うけど、ミサトさんが全編通して好き、愛してる。アニメキャラで好きなキャラは〜の文脈で話せないやつ。あんなかっこいいお姉さんいますか?それ以外に思うことはないです。

 

マリと冬月の愛は?

2人のって意味ではなく、マリは漫画版だとユイを思うように描かれてるらしく(すみません読んでません)冬月はまあユイが好きだよね。だとしたら2人は同じ人を思い違う愛の形を見せたのか?

 

シンエヴァ特有の

今までのエヴァってシンジ目線あるいはシンジを見てるこっちの目線で描かれてきたと思う。突然の畑のおばさんたち。このシンジと直接関係ない人のシーンがふんだんに時間を使って描かれていることがエヴァの中では新しいと思った。突然消えた人たちがでてきて生き方が肯定され、生きてたものが肯定されたうえで消えてく人間賛歌。そのための新人物。視点がぐっと客観的なドラマにもってかれて最後には全部説明されていったのが印象的だった。庵野さんが変わっていったのか、作品自身が人物であるかのような書き方から、エヴァから圧倒的な一人称感が抜かれた部分は今作だけではないかと思う。

 

 

リアルタイムで観たかった

1995年にTV版、わたしが生まれたのが1994年。この時点で後悔がえぐい。14歳の時にTV版を見たかった。さらにいうとみんなは何年もこの作品を待って楽しみにしてきたと思うが私は全然待ってない。ポンポンポンと観てきた。好きになっても、待って見てきた人とは受け取り方が全然違うと思う。