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アラカルトブログ

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 感想

小学校の頃、クレヨンしんちゃんをお母さんと毎週リビングで横になって観てて、初めて観た映画もクレヨンしんちゃんだった。

 

小学校の友達でクレヨンしんちゃんを見ちゃダメっていわれている子もいたなあと思い出した。その子にクレヨンしんちゃんを今見て欲しいと伝えたいなあ。

 

クレヨンしんちゃんの映画といえばオトナ帝国の逆襲。何回も観て何回もいい作品だと思った記憶が新しい。今回、アッパレ!戦国大合戦を見た。たぶん小さい頃に観たんだけど今見るべき本当に良い作品だった。

 

初見、え?これジブリもののけ姫?と思う美術の細やかさと綺麗さで、一気においおいクレヨンしんちゃんじゃないのかよと思ってたら、すぐにお尻を出すしんちゃん。

 

さらにシナリオがすごい、おしゃれすぎる。クレヨンしんちゃんでおしゃれって何だよ、一瞬、漂流教室かよって思ったら瞬きでタイムスリップ。おしゃれすぎる、そこを描かないという無駄のなさがたまらなくおしゃれだった。

 

時代が違ければ、好きなもの同士で恋をしてたかもしれない、野原家のようにお気に入りのあの土地に家を建てたかもしれない、戦いなんてせず、雲のように生きたかもしれない、守るものがあるからこそ強く生きてるみさえとひろしを見たから、これからはもっと強く生きようと思ったかもしれない。でもこの時代に生きるしかなかったのだ。

 

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なんのために、しんちゃんがタイムスリップしたのか。なんのために、しんちゃんがおまたのおじさんに出会ったのか。

 

途中、かすかべボーイズに瓜二つの子供たちが出てくるんだけど、当時はマサオくんがガキ大将で、あるきっかけで弱虫ってバレるみたいな小ネタも面白いし、こう考えると自分の先祖を辿るとやっぱり昔の時代に自分の分身のようなものがいたわけで、今の自分を形成してきてるわけで、そういう繋がりを感じる非日常な感覚がすっと脳裏に入ってくるんですよ、この映画。

 

歴史にめっぽう弱いんだけど、こうやって戦うのかという勉強にもなったし、昔の人はやっぱ今の時代を見たら悲しいって思うかな、嬉しいかななんて考えたりして、今の時代戦わなきゃいけない理由がないからこそ、もっと自由に生きていいんじゃないかと、空を見るのがただ好きならばそれで許される時代なんじゃないかなと幸せにも思った。彼らが戦をしていたように仕事をしなければならないと一瞬の強迫観念のようなものはまだあるよなあと、武士ならばこうしなければならないが社会人ならこうしなければならないに聞こえたよ。

 

この時代を誰とどう生きてどんな自分でいるかこんなに幸せな時代に、継ぎ接ぎした自分という存在を先祖はどう思うだろうか